メキシコの詩情 101ストリングス・オーケストラ

¥2,090 税込

ゴージャスなサウンドで聴く《ラテン・スタンダード》

101ストリングス・オーケストラ 101 Strings Orchestra

JXCP-1102
発売日:2013年11月20日

販売先にて視聴可

説明

収録曲
1. ラ・バンバ 3:19
2. ソラメンテ・ウナ・ベス 3:16
3. エル・ランチョ・グランデ 2:55
4. ラ・ネグラ 2:47
5. ク・ク・ル・ク・ク・パロマ 2:50
6. ペルフィディア 2:56
7. ベサメ・ムーチョ 3:45
8. エストレリータ 3:11
9. グァダラハラ 3:10
10. ヘスシータ・エン・チワワ 2:01
11. メキシカリ・ローズ 2:30
12. アディオス・マリキータ・リンダ 1:47
13. バイーア・デ・アカプルコ 2:23
14. ラ・パス 2:10
15. マリア・エレーナ 4:24
16. フィエスタ・エン・クエルナバカ 2:40
17. エル・ラスカペターテ~アデリータ 2:34
18. メキシカン・ハット・ダンス~ラ・ゴロンドリーナ~ラ・ラスパ 5:59
19. ラス・マニャニータス 1:36
20. ラス・チアパネカス 2:19
21. ラ・クカラーチャ 2:19
22. シエリト・リンド 2:43
23. ヴァイヤ・コン・ディオス 3:00
total time 67:28

 

解説

メキシコからアルゼンチンの南端にいたる、中米、南米大陸をラテン・アメリカと云い、そこで発達した音楽を、ラテン音楽と呼んでいます。ラテン音楽の宝庫のひとつがメキシコです。

1.ラ・バンバ LA BAMBA

インディアン・ハープ(アルパ)やギターの伴奏で、折にふれ即興の歌詞で歌われ、地面に張った赤いリボンを足で踏まないように結んだり、ほどいたりしながら踊る、メキシコのベラクルス州に伝わる古いフォーク・ダンスですが、天折したロックンローラー、リッチー・バレンスが1959年に大ヒットさせ、この曲を蘇らせました。

2.ソラメンテ・ウナ・ベス SOLAMENTE UNA VEZ

「グラナダ」で有名なアグスティン・ララが1941年に発表したボレロ。これもラテン・スタンダードの一つです。“ただ一度だけ”という意味のこの曲は、英訳され“You Belong to My Heart”というポピュラー・ソングとしても有名です。

3.エル・ランチョ・グランデ (ALLA EN)EL RANCHO GRANDE

「大きな田舎家で」というタイトルです。名乗りを上げた作者は色々いますが、古くからの民謡であったというのが正しいルーツのようです。ランチェロ(牧童)とランチェラ(牧場の娘)とのやりとりが歌われています。

4.ラ・ネグラ LA NEGRA

マリアッチ・バンドのレパートリーとして必ず演奏される一曲。これもハリスコ州に伝わる民踊。「ラ・ネグラ」というのは“黒人の娘”という意味ですが、「可愛い娘さん」という呼びかける言葉です。

5.ク・ク・ル・ク・ク・パロマ CU-CU-RRU-CU-CU-PALOMA

パロマは鳩のことでク・ク・ル・ク・クというのはその鳴き声です。いなくなってしまった彼女をしのんで泣き暮らしたのちに死んでしまって、鳩に姿を変え、ク・ク・ル・ク・クと啼きながら彼女の帰りを待つ・・・という、悲しい男の歌で、1954年に作られました。

6.ペルフィディア PERFIDIA

題名は「不実」という意味で、恋人の裏切りをなじる内容の歌で、1939年に発表したアルベルト・ドミンゲスの作品。

7.ベサメ・ムーチョ BÉSAME MUCHO

我国の戦後のラテン・ブームに大きく貢献したのがこの曲です。作られたのは1941年、太平洋戦争が始まった年で、メキシコの女流ピアニストで作曲家のコンスエロ・ベラスケスのまだ17歳だった時の作品です。タイトルの意味は「もっとキスして」です。

8.エストレリータ ESTRELLITA

1914年にメキシコの作曲家マヌエル・ポンセ(1882~1948)が発表した歌曲集の中の一曲です。「エストレリータ」は日本語で言えば“お星さま”とか“お星さん”といった感じのことばです。

9.グァダラハラ GUADALAJARA

グァダラハラはメキシコのハリスコ州の地名です。ここの出身者であるペペ・ギサルが、この地に伝わる舞曲の形を用いて、1937年に発表した郷土讃歌です。

10.ヘスシータ・エン・チワワ JESUSITA EN CHIHUAHUA

「チワワのヘスシータ」というタイトルですが、“ヘスシータ”はイエス様という意味でもあり、女の子の名前でもあります。メキシコ北部チワワ州は、犬のチワワの産地として有名です。

11.メキシカリ・ローズ MEXICALI ROSE

「メキシコのバラ」というこの歌は、1923年にヘレン・ストーンが作詞、ジャック・B・テニイが作曲したアメリカ合衆国生れの曲です。

12.アディオス・マリキータ・リンダ ADIÓS MARIQUITA LINDA

「マリキータ」は“マリア”の愛称、「リンダ」は“美しい”という意味。従ってこれは「さようなら美しいマリキータよ」というタイトルの失恋の歌です。マルコス・ヒメネスが1925年に発表した名曲です。

13.バイーア・デ・アカプルコ BAHÍA DE ACAPULCO

エルヴィス・プレスリーが主演した映画に『アカプルコの海』がありましたが、特にアメリカ人に人気の高い、青い海が美しい観光地がアカプルコです。“バイーア”は入り江という意味です。モンティ・ケリーのオリジナル。

14.ラ・パス LA PAZ

これもモンティ・ケリーのオリジナル、1968年に『ヒッツ・フロム・メキシコ』という、このCDの母体となったアルバムのために作曲。“PAZ”というのは英語の“PEACE”つまり“平和”という意味です。

15.マリア・エレーナ MARÍA ELENA

ベラクルス出身のロレンソ・バルセラータが1932年に発表。この女性讃歌は時の大統領夫人に捧げられたものだとも伝えられています。日本では昭和11年封切のメキシコ映画『情熱のルンバ“Maria Elena”』でヒロインに歌い上げたマルティネス・カサードの名唱で知られました。

16.フィエスタ・エン・クエルナバカ FIESTA EN CUERNAVACA

モンティ・ケリーのオリジナルです。メキシコ・シティから南へ75キロほど下ったモレーロス州の州都がクエルナバカで、古い教会や宮殿や遺跡が豊富な観光地で、ここでのお祭り(フィエスタ)をモティーフにしています。

17.エル・ラスカペターテ~アデリータ EL RASCAPETATE~ADELITA

2曲共メキシコ革命後に生まれ、民謡として伝わっている曲です。「ラスカペターテ」は“ありふれた物”とか“安物”といった言葉です。

「アデリータ」はアデーラという女性名前の愛称。「アデリータが他の男と行ってしまったら、海ならば軍艦で、陸地なら軍用列車でどこまでも追いかける・・・」という、メキシコ特有のコリード(物語歌)です。

18.メキシカン・ハット・ダンス~ラ・ゴロンドリーナ~ラ・ラスパ MEXICAN HAT DANCE~LA GOLONDRINA~LA RASPA

3曲のメドレーです。「メキシカン・ハット・ダンス」の原題は「エル・ハラベ・タパティオ“El jarabe tapatio”」といいます。ハラベというのはフォークダンスのことで、この曲は18世紀の終わりごろから歌い踊られていたという記録があります。

「ゴロンドリーナ」は“つばめ”のことです。ナルシソ・セラデルの名で登録されていますが、19世紀にヨーロッパ経由で伝わったと思われる、古く、美しいカンシオン(歌)です。メキシコ各地で“別れの歌”として歌われています。

「ラスパ」というのは“魚の背骨”とか“芒の軸”などという意味ですが、転じて“役に立たない”ものとか“がさつな人”などの意味にも使われるようです。

19.ラス・マニャニータス LAS MAÑANITAS

「マニャニータ」は“早朝”という意味、従って「ラス・マニャニータス」は“夜明けの歌”ということになります。

20.ラス・チアパネカス LAS CHIAPANECAS

「チアパネカス」は、“チアパスの娘たち”という意味で、チアパスはメキシコの南端、グアテマラとの国境にある州の名前です。この民踊は途中に手拍子が入るので「手拍子を打って」という題で呼ばれることもあります。

21.ラ・クカラーチャ LA CUCARACHA

これはラテン・ナンバーとしては、古くから世界に知られている曲です。1910~20年のメキシコ革命の頃から歌われ始めたといわれています。「ラ・クカラーチャ」の意味は“ごきぶり”ですが、戦地へ赴く兵士たちを追ってぞろぞろ付いて行く女たちをそう呼んだとか、実在したある女の兵隊のあだ名だという説もあり、それらによってそれぞれ歌詞があるようです。

22.シエリト・リンド CIELITO LINDO

“美しい空”という意味ですが、恋人へ対する“呼びかけ言葉”としても使われているようです。このワルツは古く19世紀からメキシコ全土で歌われていることから、ルーツはスペインではないかとも云われています。

23.ヴァイヤ・コン・ディオス VAYA CON DIOS

スペイン語(“バジャ・コン・ディオス”が正しい発音)のタイトルですが実は、1953年にイネス・ジェイムスが作曲、パディ・ペッパーが作詩したアメリカ合衆国生まれの曲です。原題は、“May God with You”という英語の副題と同じ「神様と共に」という意味で、通常「さようなら」という別れの言葉として使われています。後にガンボアがスペイン語で書いた詞で歌われています。

(清水 英雄)