あの頃の歌 日本における歌劇・歌曲の創唱者たち

¥5,060 税込

数々のオペラ、名歌曲を本邦初演、創唱した日本音楽黎明期の名歌手たちが、年齢を越えて、もう一度マイクの前に・・・美しい日本語に、各々の音楽観・人生観をのせて歌い上げる。

コロムビア・オーケストラ,下八川圭祐,佐藤美子,松山芳野里,関種子,田谷力三,柴田秀子,内田栄一,久富吉晴,増田晃久,柳兼子,木下保,ベルトラメリー能子,四家文子,奥田良三,中川牧三,長門美保,藤原義江

JXCC-1009~10
発売日:2006年2月1日

説明

収録曲

DISC-1
1. 歌劇「カルメン」前奏曲より(コロムビア・オーケストラ) 1:10
2. 闘牛士の歌(下八川圭祐) 4:56
3. ハバネラ(佐藤美子) 4:10
4. 喜歌劇「天国と地獄」序曲より(コロムビア・オーケストラ) 2:07
5. 波をけり(松山芳野里) 2:58
6. ホフマンの舟唄(関種子) 2:59
7. 岩にもたれた(田谷力三) 3:03
8. ラヴ・イン・アイドルネス(コロムビア・オーケストラ) 1:02
9. 君よ知るや南の国(柴田秀子) 5:54
10. 恋はやさし(田谷力三) 3:41
11. ベアトリ姉ちゃん(内田栄一・久富吉晴・増田晃久) 2:21
12. 女心の歌(増田晃久) 2:09
13. 歌劇「マルタ」序曲より(コロムビア・オーケストラ) 1:17
total time 41:47
DISC-2
1. シューベルトの子守歌(柳兼子) 3:56
2. ブラームスの子守歌(柳兼子) 2:02
3. 菩提樹(木下保) 4:55
4. 出船(木下保) 2:10
5. 故郷を離るる歌(ベルトラメリー能子) 2:56
6. 蚤の歌(下八川圭祐) 3:13
7. 埴生の宿(四家文子) 2:58
8. 故郷の空(四家文子) 1:53
9. 城ヶ島の雨(奥田良三) 3:37
10. 浜辺の歌(奥田良三) 2:54
11. 庭の千草(関種子) 2:40
12. 宵待草(関種子) 2:21
13. 泊り舟(内田栄一) 2:41
14. 秋の月(内田栄一) 2:21
15. ステンカ・ラージン(中川牧三) 2:20
16. 旅愁(長門美保) 3:23
17. 四つ葉のクローバー(長門美保) 2:18
18. 流浪の民(関種子、柴田秀子、奥田良三、内田栄一) 4:12
19. 波浮の港(藤原義江)(ボーナス・トラック/モノラル) 2:22
total time 55:12
監修・解説:宮澤縦一

歌手は全て明治生まれ、一番若くても還暦をこえ、上は80歳という高年齢。こんな声楽曲のアルバムが過去存在したでしょうか!
日本音楽黎明期の歌手たちです。彼らこそ当時数々のオペラや西洋生まれの歌曲を本邦初演、創唱した名歌手です。

一世を風靡した人気歌手もいれば、逆にまた、地味な存在ながら。多くの弟子を育てるかたわら、うまずたゆまず歌の道に精進し、今尚歌い続けている歌手もいます。

いずれにせよ、老練な斯界の先輩たちが、当時60歳~80歳という年齢をものともせず、このアルバムのために一堂に顔を揃え、それぞれの十八番ともいえる名曲を歌っています。

1969年~71年、3年をかけて制作されたこの音源の貴重さは言葉では言い表せません!

「あの頃の歌」は、いくつになっても歌を愛し、音楽を愛した音楽家たちの意気込みがひしひしと伝わってくる名盤、その名盤の待望のCD化です。

豊かな情緒と感性、自身の音色、それぞれの歌いまわしによって生まれる個性、そしてその歌唱を支える確かなテクニック。彼らの歌は、凛としていて、その培われた日本語の歌唱は、私たちが忘れかけている日本語の響きの美しさに気付かせてくれます。

監修・解説者、宮澤縦一が不参加を惜しんだ我が国屈指のテナー・藤原義江の歌が今回のCD化に当たり加えられました。