説明
収録曲
1. | リスト:メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の音楽による結婚行進曲と妖精の踊り | 8:52 |
2. | リスト-ブゾーニ:グノー「ファウスト」のワルツ | 9:31 |
3. | リスト:アデライーデ、ベートーヴェンによる | 8:36 |
4. | リスト-ブゾーニ:「メフィスト・ワルツ」ブゾーニの編曲による | 10:26 |
5. | リスト-ブゾーニ:モーツァルト「フィガロの結婚」の2つのモチーフによるファンタジー | 11:37 |
Total Time | 49:22 |
エゴン・ペトリ、ピアノ
(米Westminster WST-14149)1960―フランツ・リスト生誕150年、エゴン・ぺトリ生誕80年記念アルバムより
解説
エゴン・ペトリ
1881年3月ドイツハノーヴァに生れる。
ゲヴァントハウス、ドレスデンなどの名門オーケストラでコンサートマスターを務めていた父に、ヴァイオリンの手ほどきを受ける傍ら、テレサ・カレーニョ(ヴェネズエラ出身でベルリンで活躍のピアニスト、作曲家)にピアノを習う。
ブラームスやクララ・シューマンらと共に彼の家に出入りしていたブゾーニ(作曲家、ピアニスト、音楽学者)とパデレフスキー(ピアニスト、作曲家)の推薦でピアニストの道に進む。特にブゾーニには、ペトリは30余年にわたり私淑し大きな薫陶と影響を受けた。
1904年イギリスでデビュー。1911年欧州大陸に戻ってから、ホッホシューレの教授の地位に着き、世界各地で活発に演奏活動を行い、マエストロとしての地位を得、1930年代には当代を代表するピアニストと称される。
1939年、演奏旅行で立寄ったポーランドにナチが侵駐、ペトリはアメリカに逃れ、終生アメリカで過ごした。広いレパートリーを演奏のみならず、1929年の初レコーディングから晩年まで多くの録音に残した。
特にリストは得意で、米国の音楽評論家ハロルド・C・ショーンバーグは、ペトリを「今世紀(20世紀)最大のリスト弾き!」と賞賛している。
1962年5月27日没。
(西寺 吟)