説明
収録曲
一、 | 降る雪や明治は遠く | 2:37 |
二、 | 本名を井上重吉 | 6:13 |
三、 | 郵便がはじまる。 | 5:35 |
四、 | 明治十年、 | 2:40 |
五、 | 当時、大阪には | 2:02 |
六、 | その年の、秋も九月の | 7:41 |
七、 | 家貧しくて | 1:57 |
八、 | 〽鐘もろともに、 | 6:52 |
九、 | 明治三十一年の | 6:12 |
十、 | おもろい男でした。 | 3:54 |
十一、 | 彦六座が潰れましてん。 | 3:33 |
十二、 | 〽もとよりも此島は | 8:18 |
Total Time | 57:51 |
作・演出 安藤鶴夫
作曲・演奏 八世竹本綱大夫・十世竹澤彌七
解説
勘三郎が、ハンカチを持って聞きに来る様にと云われ、聞かせてくれたのがこの「藝阿呆」であった。
それは、明治の大名人三代目竹本大隅太夫の“芸の死闘”をあざやかに描いた安藤鶴夫作・演出の義太夫物語だった。
八代目竹本綱大夫と十代目竹澤彌七のコンビが、実に無類の名演奏で盛上げ、ことに、三味線の豊澤団平に徹底的に芸をしごかれるくだりは、涙なしではいられず、中村屋が「ハンケチかタオルを持ってき」と言った意味がよくわかった。(山川静夫/解説より)
演者の熱演を引き出した芸を磨く厳しさ、一度はふれたい名盤です。