説明
収録曲
琉球筝話 | ||
1. | 第一部 | 3:56 |
2. | 第二部 | 3:13 |
交響曲「沖縄」 | ||
3. | プロローグ | 4:10 |
4. | 第1楽章 宮古 | 3:47 |
5. | 第2楽章 八重山 | 3:07 |
6. | 第3楽章 首里 | 4:06 |
total time | 38:29 |
作曲:有馬礼子
演奏:1.2.深海さとみ(筝)、毛塚珠子(十七絃筝) 3~6. 内藤彰(指揮)、東京ニューシティ管弦楽団
解説
作曲家・有馬礼子の「作曲活動50周年記念コンサート」(2004年10月25日 於:紀尾井ホール)の第2部のライヴ・レコーディング。有馬礼子がライフワークとしている“沖縄”を採り上げた2作品。
「琉球筝話」:沖縄の絃鳴楽器としては三線が代表格ですが、十三絃の筝と胡弓も琉球古典音楽の伴奏に使われ、筝には独奏曲もあります。筝は上流階級の楽器として古典音楽の中に入ったので、庶民階級の音楽には普及しませんでしたが、有馬は「琉球筝話」において、独特の旋法と民族的リズムによって、この上流楽器から民衆的な琉球の心を引き出そうと試みています。
交響曲「沖縄」:第3楽章の「首里」が上記のコンサートのために書き下ろされてついに完成しました!「この曲は、オーケストラの古典的な響きと、沖縄に古来から伝わる音楽とを融合させることに重点を置いて作曲した」と語っている通り、宮古島で古来から盛んに踊られてきたクイチャー、旧盆の行事の際の念仏歌謡/念仏踊りとして有名な八重山のアンガマ、首里王府における琉球古典音楽、古典舞踊などの芸術音楽の歴史から生まれた古典「かぎやで風」などをモチーフにした、躍動感溢れる交響曲です。
(石田一志)