説明
収録曲
ドビュッシー:前奏曲集 第1集 | ||
1. | デルフォイの舞姫 | 2:47 |
2. | 帆 | 3:26 |
3. | 野を渡る風 | 2:24 |
4. | 「音と香りは夕暮れの大気の中を漂う」 | 2:55 |
5. | アナカプリの丘 | 3:09 |
6. | 雪の上の足跡 | 3:17 |
7. | 西風の見たもの | 3:45 |
8. | 亜麻色の髪の乙女 | 2:14 |
9. | さえぎられたセレナード | 2:48 |
10. | 沈める寺 | 5:32 |
11. | パックの踊り | 2:52 |
12. | ミンストレルズ | 2:33 |
13. | モーツァルト:幻想曲ハ短調、K.475 | 12:28 |
モーツァルト:ソナタ第14番ハ短調、K. 457 | ||
14. | Molto allegro | 6:24 |
15. | Adagio | 7:20 |
16. | Allegro assai | 4:59 |
アンコール | ||
17. | ドビュッシー:月の光(「ベルガマスク組曲」第3曲) | 5:03 |
18. | ドビュッシー:水の精(「前奏曲集第2集」第8曲) | 3:32 |
Total Time | 78:14 |
永富和子(ピアノ)
解説
永冨和子
1929年4月12日東京生れ。東京音楽学校(現東京藝術大学)ピアノ科卒業、福井直俊、安川加壽子、野邊地勝久の各氏に師事。1959年から10年間パリ在住。コルトーの高弟である、レーヌ・ジャノーリ、ジャンヌ・ブランカールに師事、さらにアンリエット・ビュイグ=ロジェ、マリア・クルチオ、アリシア・デ・ラローチャ、クロード・エルフェの各氏にも学ぶ。フランスの最難関の国営放送ソリストコンクールに合格、同局アーティストとして邦人で初めて登録される。日本とヨーロッパ各地で活発な演奏活動を展開、ソリストとしてベルリン国立歌劇場、パリ・サール・カヴォーにしばしば出演している。91年12月にはベルリン国立歌劇場主催のモーツァルト没後200年コンサートにソリストとして出演。「日仏文化交流年」にあたる97年にはジャパン・フェスティヴァルの一環としてパリにてリサイタルを開催。
室内楽では、ベルリン弦楽四重奏団と28年間、日本、パリ、ベルリンで協演し、かつてはウィーン・フィル木管五重奏団と、さらに1999年以降はプラハ管楽五重奏団と共演し、CDも制作。その他のヨーロッパの著名なアーティストとも、数多く共演している。国内では、すでに400回を超えるピアノ公開講座、音楽月刊誌への執筆など多彩な活動を展開している。パリでは、ピアノ国際コンクールの審査員を務めた。現在はチェコ(主にプラハ)を中心にコンサートを続け、2004年より「プラハ・サマーアカデミー」の客員教授に招かれている。
2007年12月指揮者ヴラスティミル・マレシュが新編成した「プラハ・メトロポリタン交響楽団」の第1回演奏会にソリストとして迎えられ、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番をプラハのスメタナ・ホールで演奏し好評を博し、さらに同市でのリサイタルも行った。なおモーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲CD録音はプラハにて進行していたが残念ながら未完に終った。
2010年8月17日永眠。
受章:
1992年、フランス共和国より、芸術文化勲章シュヴァリエ章。
2000年、フランス共和国より、芸術文化勲章オフィシェ章。
(家里 和夫・永冨 和子)