説明
収録曲
1. | バッハ:アリオーソ ト長調(カンタータ第156番から) | 4:20 |
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 作品38 | ||
2. | 第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ | 11:17 |
3. | 第2楽章 アレグレット・クワジ・メヌエット | 6:00 |
4. | 第3楽章 アレグロ | 7:16 |
5. | ボロニーニ:チェロの祈り | 5:00 |
6. | ピアソラ:アディオス・ノニーノ(J.ブラガート編曲) | 7:22 |
7. | ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 作品3 | 9:24 |
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 作品65 | ||
8. | 第1楽章 アレグロ・モデラート | 10:26 |
9. | 第2楽章 スケルツォ、アレグロ・コン・ブリオ | 5:05 |
10. | 第3楽章 ラルゴ | 3:27 |
11. | 第4楽章 フィナーレ、アレグロ | 6:49 |
Total Time | 76:57 |
クリスティーヌ・ワレフスカ/チェロ
福原彰美/ピアノ
(2010年6月5日上野学園石橋メモリアルホールにて収録)
解説
2010年6月に行われた、クリスティーヌ・ワレフスカ36年振りの来日リサイタルの模様を収録した、初のライブアルバム。共演の福原彰美は、ワレフスカの指名により急遽ニューヨークから帰国した、若手ソリスト。1970年代に発売されたワレフスカのアルバムはすべて協奏曲であり、今回が初のリサイタル・アルバムとなる。
クリスティーヌ・ワレフスカ、チェロ
楽器商の父、ヴァイオリニストを母として、第2次大戦後間もないロサンゼルスに生れる。父からチェロの手ほどきを受けた後、8歳でエニオ・ボロニーニ、13歳でピアテゴルフスキーに師事してデビュー、「フリッツ・クライスラーのヴァイオリンに匹敵する、説得力ある音楽!」と評される。16歳で奨学金を得てパリ音楽院でモーリス・マレシャルに師事、チェロと室内楽で一番で卒業は米人初。後、ドイツを手始めに欧州各地、北南米で演奏、1974年には来日しているが、特にブエノスアイレスでのドヴォルザークの協奏曲、ヘンリク・シェリングと共演のブラームスの二重協奏曲が激賞されて以来、彼女の活躍の場は中南米となり、1990年代半ばにニューヨークに移るまでアルゼンチンに居をかまえた。1970年代にはフィリップスに多くの録音を残し、シューマン、ドヴォルザーク、サン=サーンス、プロコフィエフ、ハチャトリアン、ヴィヴァルディ、ハイドンなどの主なチェロ協奏曲の演奏で、いずれも高い評価を得ている。
福原彰美、ピアノ
幼少よりピアノを多胡まき枝、松岡三恵に学び、14歳で東京浜離宮ホールでデビュー・リサイタルを行う。15歳で単身渡米し、サンフランシスコ音楽院でマック・マックレイとシャロン・マン、ジュリアード音楽院でヨヘイヴェド・カプリンスキーに学ぶ。2007年ジュリアード音楽院の室内楽フェスティバルでイツァーク・パールマンの教えを受け、ピアノ三重奏を演奏。これまでにアメリカ各地のコンクール、オーディションで優勝または上位入賞しているほか、欧米各地でソロ演奏及びオーケストラと共演を行っている。学研プラッツレーベルからは『l’enfant de la musique』(1999年)と『Akimi Plays Chopin and Liszt』(2002年)のCDを発売。現在はニューヨークを拠点に幅広い演奏活動を行う。2010年2月、ル・ポワソン・ルージュでの演奏がニューヨーク・タイムズで好評を得る。日本では東京・銀座で開催される2011年度シャネル・ピグマリオンデイズに参加中。また墨田トリフォニーホールでリサイタルシリーズを続行中。
(竹内貴久雄)