説明
収録曲
2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(316a) | ||
1. | 第1楽章 アレグロ | 9:51 |
2. | 第2楽章 アンダンテ | 7:49 |
3. | 第3楽章 ロンド=アレグロ | 7:29 |
2台のピアノのための協奏曲 ヘ長調 K.242 | ||
4. | 第1楽章 アレグロ | 8:48 |
5. | 第2楽章 アダージョ | 7:46 |
6. | 第3楽章 ロンド=テンポ・ディ・メヌエット | 6:58 |
Total Time | 49:07 |
パウル・パドゥラ=スコダ、ピアノ
レーヌ・ジャノーリ、ピアノ
ヘルマン・シェルヘン、指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
解説
記述上ではパウル・バドゥラ=スコダが先に書かれているので、この演奏はスコダが第1ピアノを、レーヌ・ジャノーリが第2ピアノを受け持っていると思われる。
二人の略歴にあるように、ともにルッツェルンでエドウィン・フィッシャーに師事しており、またジャノーリはフィッシャーとデュエットの演奏会を行っているので、師事した時期は違っても、顔を合わせたことは度々あったに違いない。
また、二人ともウェストミンスター・レーベルの主要なアーティストで、その録音の大部分はウィーンで行われているので、当然気心の知れた仲であったであろうことはこの演奏からもしのばれる。
既発売のモーツァルトのソナタ選集ですぐれた解釈と演奏を示しているジャノーリの油の乗りきった時期。
数曲のソナタ、7曲の協奏曲、デムスとの4手及び2台のピアノのためのソナタなど、ウェストミンスターにも数々のモーツァルト作品のレコーディングがあり、モーツァルトの研究家でもあるスコダの新進気鋭の時代。
この二人の優れたモーツァルト奏者に加え、巨匠シェルヘンとウィーン国立管弦楽団という組合せによる、2台のピアノのための、この2曲の協奏曲の代表的な録音。
(今堀淳一)