説明
収録曲
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035
- Adagio ma non tanto
- Allegro
- Siciliana
- Allegro assai
無伴奏フルートのためのソロ(パルティータ)イ短調 BWV1013
- Allemande
- Corrente
- Sarabande
- Bourrée Anglaise
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034
- Adagio ma non tanto
- Allegro
- Andante
- Allegro
フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
- Andante
- Largo e dolce
- Presto
遠藤剛史(フルート)
マウリツィオ・クロチ(チェンバロ)
解説
そして今回のJ.S.バッハのフルート・ソナタのアルバムである。遠藤さんはフラウト・トラヴェルソではなく1862年頃にフルートの名工ルイ・ロットが作った木製ベーム・システムの円錐管フルートを使い、フラットマン(flattement)やアーティキュレーション、強弱など音の表情と響きを大事にしながら、一つ一つの音、音型を大切に吹いているようだ。遠藤さんが以前「フルートの原点やバッハのような音楽の原点を見つめながら、現代の日本人として世界に発信できる演奏家として、物を考えていきたい」と語っていたのを思い出す。
遠藤さんは、次はどんな相(かお)を見せてくれるのだろうか。
(小川恒行)