説明
収録曲
1. | 室内交響曲 第1番「春」作品43 | 3:32 |
2. | 室内交響曲 第2番「牧歌」作品49 | 4:37 |
3. | 室内交響曲 第3番「セレナード」作品71 | 3:39 |
4. | 室内交響曲 第4番「10の弦楽器のための」作品74 | 6:04 |
5. | 室内交響曲 第5番「木管楽器のための」作品75 | 6:06 |
6. | 室内交響曲 第6番「四重唱とオーボエ、チェロのための」作品79 | 7:00 |
ヴィオラ協奏曲第1番作品108 | 11:57 | |
7. | 第1楽章:はつらつと | |
8. | 第2楽章:ゆっくりと | |
9. | 第3楽章:しなやかに、はつらつと | |
10. | 第4楽章:おそく | |
11. | 打楽器と小管弦楽のための協奏曲 作品109 | 7:35 |
エクスの謝肉祭 作品83b | 18:15 | |
12. | コルソ(祭りの大通り) | |
13. | タルターリア | |
14. | イザベル | |
15. | ロゼッタ | |
16. | 善男と悪い後見人 | |
17. | コヴィエッロ | |
18. | カルトゥッチァ船長 | |
19. | ポリシネル(道化役者) | |
20. | ポルカ | |
21. | チンツィオ | |
22. | リオの思い出(タンゴ) | |
23. | フィナーレ | |
Total Time | 69:01 |
ダリウス・ミヨー指揮/ルクセンブルク放送管弦楽団ほか
解説
ダリウス・ミヨー Darius Milhaud(1892~1974)
仏エクス・プロヴァンス出身。
幼い頃からヴァイオリンを手がけ、10代の頃から四重奏団の一員として活躍、作曲もする。
パリ音楽院で学び、当時のドビュッシー、ラヴェル、ムソルグスキー、ストラヴィンスキーの音楽に触れ、影響を受ける。第2次大戦後活躍した作曲家グループ”フランス6人組”(他にオネゲル、タイユフール、デュレ、オーリック、プーランク)の一人。彼らの音楽はロマン派や印象派と異なる、新古典主義と呼ばれるもので、新しい感覚だが(もちろん無調派ではない)非常に親しみやすい音楽の作家たちであった。当時のピカソ、ブラック、モジリアニ、そして、ジャン・コクトーらとも行動を共にした芸術家グループでもあった。
ミヨーと交友のあった詩人ポール・クローデルがブラジル公使となったので1917年から1年間随行し、そのときのブラジル音楽の影響は後の作品に反映された。第2次大戦中はアメリカに亡命、その間、作曲の傍ら、カリフォルニアのミルズ・カレッジで作曲を教え、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ボストン響などで客演指揮をする。戦後帰仏してパリ音楽院の教授となるが、引き続きミルズ・カレッジの教壇にも立った。
交響曲をはじめ室内楽、器楽曲等の他、バレエ曲、オペラ、映画音楽など広範囲にわたり数々の作品を残している。1974年ジュネーヴで息を引き取る晩年まで創作意欲は衰えなかった。
(濱田滋郎)