説明
収録曲
交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」 | ||
1. | 導入部(日の出) | 1:22 |
2. | 後の世の人々について | 3:44 |
3. | 大いなる憧れについて | 2:10 |
4. | 喜びと情熱について | 2:00 |
5. | 埋葬の歌 | 2:11 |
6. | 学問について | 4:35 |
7. | 病より癒え行く者 | 5:06 |
8. | 舞踏の歌 | 7:53 |
9. | 夜のさすらい人の歌 | 4:36 |
10. | 交響詩「ドン・ファン」作品20 | 15:35 |
11. | 楽劇「サロメ」より、7つのヴェールの踊り 作品54 | 9:05 |
Total Time | 58:22 |
リヒャルト・シュトラウス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
解説
リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)
1864年ミュンヘンに生まれる。
幼い頃からミュンヘン王立歌劇場のホルン奏者であった父から保守的で徹底的な音楽教育を受ける。ミュンヘン、ベルリンで教育を受けた後、現代指揮法を確立したといわれる、ハンス・フォン・ビューローの助手となり、彼の音楽家としてのデビューは、作曲家としてではなく、指揮者としてであった。
初期の彼の作曲は、父の教育から、シューマンやメンデルスゾーンを思わせる保守的なものだったが、ヴァイオリニスト、アレクサンダー・リッターの影響で新しい傾向の音楽に目覚め、1889年の「ドン・ファン」、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、「ツァラトゥストラはこう語った」など一連の交響詩の誕生となった。
交響詩「英雄の生涯」を最後に、シュトラウスの関心はオペラに向かい、「サロメ」、そして「バラの騎士」を生む。この頃から彼の作風は前衛的な手法が少なくなり、ついには、ロマン派最後の巨匠と呼ばれるに至った。
第2次大戦後は、すぐれた歌曲を作曲する傍ら、各地の公演で指揮棒を振った。1949年、ドイツのガルミッシュ=パルテンキルヒェンで85歳の生涯を閉じた。
(西寺吟)